祈る気持ち
息子が今インターン中だ。
インターン先は留学中で一番人気の企業。そこでやると聞いた時は驚き、本当に本当に嬉しかった。というのもすごく夢のあることをやっている企業だからだ。
一つのポストに四百人も応募があって、その中から選ばれた。すごいすごい!
息子は日本が大好きで日本に帰りたいと思っていたから、日本の就活も並行してやっていた。多くの企業が面接は日本で、と戯けたことを言ってくれた中、いくつかの企業は最終面接までオンラインで良いと言ってくれて、いくつかの日本企業からも内定をもらった。
勉強が大変だと、何度か燃え尽きそうになっていたけれど、こうやって日本に限らず留学先でも評価をしてもらえて誇らしい。
この前息子から久しぶりに連絡が来た。
今のインターン先企業はとても大きな企業で、本社は首都ではなく、離れた街にある。もしこのまま働くのならば、本社ならいくらでもポストがあると言われたそう。
息子は今時の子で、大きな街が好きだから、本社で働くのならば日本に帰るつもりだという。
息子の人生だから、とは思いつつ、やっぱり私はそのまま今の企業で働いた方が良いのに、とどうしても思ってしまう。選択肢の多さや、やりがいなどを考えると今の企業の方が絶対楽しいと思うからだ。
けれど息子はもう日本に帰るつもりでいるらしい。。。
何度も説得したけれど気持ちは変わりそうにない。
何度も息子の人生だから、と思うようにしてきた。海外大学に進学も本人的には本意じゃなかったかもしれない。勉強が大変すぎる。本当は行きたくなかったのに、と何度も詰られたっけ。
けれど私としては、息子の能力を考えたら日本の狭い枠の中で収まって欲しくなかった。
息子は天邪鬼で本心を言わない。
インターンも日本でするから!と私に啖呵を切っていたからてっきり日本でやるのかと思ったら、今の企業でやることにした、と突然連絡が来たんだった。
息子は十分頑張ったし、私もいっときであっても、あの企業で子供が働いている、というワクワクした気持ちを味わわせてくれた。内定をもらった日本の企業もとても良い企業らしい。もう良いじゃないか、と思っていた。
この前、ちょっと息子のLinkedinを見た。
すると、今インターンをしている企業のホームページを壁紙にしているではないか。
なんだろう。。。うまく言えないけれど、それがグッと私の胸を掴んで苦しくなった。
ただの大企業で仕事も大したことはしていない、と私に言っていたけれど、本人はやっぱりこの企業が気に入っているんじゃないのか?なのにそれを捨てて日本に帰るなんて。。。
日本の帰ろうと思う、という連絡がきて、もったいない、などなど私の気持ちは伝えたから、もう本人に任せるしかないし、息子の人生だ。
わかっている。けど。
祈る気持ちだ。
日本の母親は教育熱心だけれど
最近Yahooを見ていると、イギリスのボーディングスクールがおすすめという記事をよく見ます。他にも、母子留学をされている方、これからする方のブログも散見されます。
ブログの見出しには「子供には世界で通用する人になってほしい」という言葉が大体書かれています。
そして大抵が母親の方が前のめりになっているように思います。
母子留学の主な行き先は東南アジアのようです。タイやマレーシアが代表的な留学先みたいですね。
イギリスや他の国のボーディングスクールにお子さんを送り出す親御さんも「英語を身につけ」「小さいうちから海外で暮らすことによって国際感覚を身につけ」「世界で通用する人になってほしい」と願っているのでしょう。
しかし「世界で通用する人」とは一体どんな人なんでしょうか?
英語が話せれば世界で通用する人になれるのですか?小さい時から海外で暮らせば国際感覚が身につくのでしょうか?
海外の大学を出たら子供達はグローバル人材になれるのでしょうか?
海外のボーディングスクールにお子さんを送り出せるご家庭は多分経済的にお子さんたちを海外の大学まで出せるのでしょう。
母子留学のご家庭もそうなんでしょうけれど、私が最近読んでいるブログ主さんのご家庭はかなり切り詰めないと厳しいようです。
きっとこういうご家庭もそれなりにいらっしゃるでしょう。だからの(失礼ながら)留学先を欧米よりも物価が安い東南アジアにされているのではないかと思います。
しかしたとえ子供を東南アジアのインターに通わせることができたとしても、その後の肝心の大学はどうするつもりなのでしょう?
わざわざ母子留学をしてまで海外の学校に子供を通わせるのであったら、大学も海外で、と当然考えていることでしょう。
しかし海外の大学はインターとは比べ物にならないほどの高額です。
英語圏と言ったら思い浮かぶ英米の大学は、すでに学費だけで700〜800万しています。
お子さんがまだ小さければ、そのお子さんが大学に進学する頃には1千万はするでしょう。
その他にも寮費、食費、教科書代、保険代、休みの日の帰省代などなどを入れたら1年間に授業料を入れたら2千万近くするかもしれません。
それを4年間だったら8千万円。
それを払えると踏んで子供に海外の教育を受けさせようと決めているのでしょうか。
また、日本人の母親は教育熱心ですが、その熱心さが海外に出てもドメドメな考えの人が殆どであることも気になります。
日本人の大学に対する考え方は非常に独特で、専攻よりも大学名の方が大事と思われていますよね。
けれど海外では大学名よりも何を勉強したかの方が大事です。
けれど多くの日本人の母親はとにかく名の知れた(それも日本人限定)大学に入れたいと一生懸命になります。
結果、仕事を探す段になって「あれだけ良い大学に入れたのにまともな仕事につけない」という事態に陥ります。
これがまだ、子供が2重国籍でビザの心配がなければ仕事が見つかるまで就活をすれば良いわけですが、卒業後のビザの心配がある留学生は日本に帰るしかありません。
私が以前住んでいた国には国際結婚をして現地に住んでいる日本人女性がたくさんいました。お子さんを現地で産んで、熱心に教育を子供に施していましたが、上記の通りとにかく名の知れた大学に入れたいと思うのか、それとも現地の教育事情を理解していないのか、あの国で成功をするにはこの進路、を取ったハーフの子供をほぼ見ませんでした。
また、娘が留学した国にも日本人留学生がたくさんいましたが、やはり日本人的聞こえの良い専攻、つまりぼんやりとして専門性のない専攻を学んでいる日本人が殆どでした。結果的にほぼ全員日本に帰国していました。
これは仕事が見つからなかった、というのもありますが、留学をしてみて留学先の国で現地の人と肩を並べて仕事をすることがどれだけ厳しいかがわかった。あるいは、やはり日本の方が日本人には住みやすいというのがわかって帰国する、ということになるようです。
しかし、小さい頃から海外に出ていた、日本語もちゃんと身についていない、国籍だけは日本人という子が日本の企業文化に馴染めるのでしょうか。
これが見た目が外国人であれば「あの人は日本語は話せるけれど外国人なのだから多少変な言動があっても仕方がない」と見過ごしてくれるでしょう。けれど、見た目も日本人の場合は容赦ありません。外国に帰りたくても外国で通用するような、ビザサポートをしてまで呼びたい専門性もない、日本でも馴染めない、となる可能性もあるわけです。
それならば、海外でも必要とされる専攻を日本の大学まで学び、大学院から海外に出た方が海外で就職できる可能性は広がると思います。成績が良ければ、そして本人次第で博士課程は留学先の大学の職員となりますから、奨学金が出て親の負担はかなり減ります。
確かに大人から英語を学べば発音はネイティブのようにはならないかも知れません。ですが、日本人は外国語を学ぶ際には発音を気にしすぎのような気がします。これほどまでに英語を学ぶ人が増えた今、一体ネイティブの発音ってなんなんでしょうね。
お金の心配、子供の将来、戦略もなしに、とにかく海外に出て仕舞えば子供達の未来は明るい、と考えている親が多く、困ったものだと思ってしまいます。
もったいない
息子からLINE。
オンラインで日本企業のインターンに参加したところ、優秀賞をもらって、景品をもらえるけれど、いらないなら友達にあげて良いか?
と言う内容。
インターンで優秀賞をもらったら景品をもらえるって何だか面白い制度だ。
引っ越しがなければ、せっかく息子がもらった景品だし、私が欲しかったけれど、消費できないともったいないので友達にあげたら、と言っておく。あー、商品が欲しかったというよりも息子が取ったから欲しかったんだよー
でもあの子は日本で働いたらもったいないような気がするんだよな。
一律で採用されて、年功序列で下働きが長い日本の企業で働くなんて時間が無駄だ。
夫はあの子はすごい集中力があるのだから研究の道に進んだら良いのに、と言っていた。
それを本人に言ったら良いのに何故か言わないんだよな。
言わなくてもそのうちそちらの道に進むと思う、とか預言者のようなこと言ってたけど、そんなのあるかいな。
果たして息子は一体どう言う選択をするのか。
全然違う
先日日通さんに引っ越しの下見に来てもらった。
実はジャカルタ赴任が決まった時に私も一緒に行くつもりだった。それで当時は会社指定の引っ越し業者はクロネコヤマトだったので、クロネコにも数年前見積もりしてもらった。
ところがクロネコの担当者は非常に感じが悪く、トランクルームに置いていきたいものを伝えたところ「そんなに置けるわけがない」とあれもダメこれもダメばかりだった。
なので今回は買った家具もニトリでボロボロになってきたのでほぼ捨てることにした。
で、ゴミ捨て業者に55万も払う予定となったのだった。
日通の担当者の方は非常に感じがよく、一通り見てもらうと、うちの荷物はかなり量が少なく、船便も半分、トランクルームもクロネコの時はあれだけダメ出しをされたのに、未だ半分は余裕があると言うではないか!
それで夫と話し、捨てる予定の家具、家電を少しトランクルームに預けることにした。
ジャカルタに持って行く荷物も少し持って行くことに。
なくてもすでに夫が生活をしているから困らないけれど、あったら便利だなと言うものや食器類を。必要ならあちらで買い足すことも考えたけれど、無駄な出費は控えたいし、使いやすいものが見つかるかわからないし。
なんだったんだ、クロネコヤマト。宅配便はLINEで日時指定ができて便利だけれど、国際引っ越しはダメダメじゃないか。
会社が引っ越し業者を変えてくれて本当に良かった。
親の考えで子供の進路は決まる
夫が息子が小学校の時に仲良くしていた子は今どうしているんだろうね、と言い出した。
息子が早速ネットで調べたところ、今って便利ね。外国の人はLiknedinを使っている人が多いから早速彼のその後が分かった。
なんとなんと、あのど田舎の街から、とある分野のトップ校に進学していた。
息子が言うのは当時から彼は成績が良く真面目だったらしい。
私たちが住んでいた国の、私たちの周りだけでいえば、
育ちの良い子は食事のマナーが良い。
出された食事はたとえ不味くても、たとえ嫌いなものでも黙って全て食べるし、食べ方も綺麗。
息子のお友達も体は小さいのに綺麗に食べていて家族で感心していたものだ。
もう一人
こちらは娘の仲良し。
あのど田舎の街では珍しく先進的なご家族で(だから外国人の我が家とも仲良くしてくれたのだと思う)あった。
3人姉妹で、真ん中のお嬢さんはNYで弁護士をしているとのこと。
娘の友達も外国に住んでいる。
やっぱりあのご家庭ならね。
住んでいたのは超保守的な地域のさらに田舎だったので、子供達はせいぜい近所の大学に行くか、親か親類の仕事を継ぐのが当たり前の地域。
その中で海外に行かせたり、トップ校に行かせるのは本当に珍しい。
親の考えで子供の進路は決まるんだよな、とうちも含めて周りのお子さんたちをみて思う。
子供達のことは書かない
もう一つのブログでは子供達のことを書くのはやめた
というのも、子供たちが育った国の教育や子供達の様子を書いたところ、コメントに「偏っている」「世の中を見下している」「子供が希望の学校に入ってあなたは有頂天ね」というようなことを書かれたからだ。
まぁここで「サバサバ系」と偽って変わらず子供達のことを書けたら良いけれど、私はそう言う性格ではないし、逆にいつまでも気にする系なので書くのが怖くなった。
さて、息子から連絡が来た。息子が通っている大学院はいわば選ばれた学生だけが通えるエリート養成校だ。その学校は国防省傘下の学校で、卒業後は国防省や武器を作る省庁みたいなところで働かない?みたいなことを言われるらしい。
日本だと東大だから財務省、と言う決まりはないけれど、息子が学んでいる国は、この学校の学生はこの省庁の職員に、と言う決まりのようなものがあるらしい。まぁ息子が言っていることなので正しいのかはわからないけれど。
で、連絡というのは、高校の時に軍の人からの話を聞いたという証書があるか、という。それを学校に登録しないと授業が受けられないとのこと。
昔は徴兵制があったけれど、それが廃止された。廃止後は高校になると軍の施設に行って1日話を聞いたり、軍の施設を見学することが義務になった。娘はそれを受けた。
息子は日本にいたので、軍関係者が来て話をしてくれたのだと思う。
その後大使館から証書が送られてきた。
この証書は結構大事で、高校卒業試験を受けるときにも提出したんじゃなかったかな。
私がたまたまこの書類をしまっていた場所を覚えていたからすぐにスキャンして息子に送ることができたけれど、これを無くしたらどうしたら良かったんだろう。考えるとゾッとする。
娘はもう無くしてしまったんじゃないだろうか。
そういえば娘はあの国の大学に少し通ったけれど、この証書を提出するようにとは言われなかった。
息子はやっぱりあの学校に通っているからかな。
期待しすぎるのもダメらしい
娘がお付き合いしている人は世話好きで、いろんなことを知っている。
息子は時々就活の話を聞いてもらっている。
この前も1時間くらい二人で話していた。
その後、その方と話をしているときに、息子はどんなことを言っていたかを聞いてみたところ
「周りは自分のことを過大評価している」
と言っていたそうで非常に驚いた。
あの子は案外繊細なんだなぁ。
そういえば「あんたなら大丈夫だよ。ダメという人はいないと思う」と言ったところ
「そんなこと言ったらプレッシャーになるから言わないで!」
と怒っていたっけ。
でも本当にそう思うよ。
誠実だし勤勉だし、息子をダメという人がいるなら見てみたいよ。